室内の快適な温度とは?WHOは18℃以上を強く勧告! | トスケンホームブログ

室内の快適な温度とは?WHOは18℃以上を強く勧告!

健康のこと

住宅の室温は私たちの健康と密接に関わっています。
WHO(世界保健機関)が公表するガイドラインでは、冬の室温は18℃以上が推奨されていることをご存知でしょうか。
この記事では、室内の快適な温度について状況ごとに解説します。適温を下回る場合のデメリットや健康に過ごすための注意点もまとめているので、ぜひ参考にしてください。

快適な温度は状況によって違う

室内の快適な温度はシチュエーションによって異なります。
季節ごとや睡眠時、赤ちゃん、ペットにとって快適な温度をまとめました。
なお、いずれも「エアコンの設定温度」ではありません。
実際の室温は、温度計や湿度計を設置して確かめましょう。

夏・冬それぞれの一般的な室温

夏場と冬場それぞれで快適な温度(健康的に過ごせる温度)と湿度は以下のとおりです。

季節快適な室温快適な湿度
25℃〜28℃40〜60%
18℃以上40〜60%

東京都福祉保健局の資料では、夏の快適な室温は28℃、湿度は40〜60%とされています。

また、冬の場合は18℃以上が快適に過ごせる条件です。
日本の場合、温度だけでなく湿度にもこだわる必要があります。
特に冬は乾燥しやすくなりますので、加湿器を活用して湿度を保つようにしましょう。

参考:適正な室温とは/COOLBIZ|COOL CHOICE 未来のために、いま選ぼう。 (env.go.jp)
「ウォームビズ」ぽかぽかゼミナール PART2|ウォームビズ(WARM BIZ) (env.go.jp)
室温と高血圧、睡眠の関係 – e-健康づくりネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

睡眠時に最適な室温は18〜22℃

関西大学・豊橋科学技術大学の研究によると、22.5℃を上回ると睡眠効率が若干落ちるという結果が出ました。
このことから、睡眠時の適温は18〜22℃と言えそうです。
ただし夏の18〜22℃では寒く感じる可能性があります。
外気温との差が7度以内となるよう、室温を調整するのがおすすめです。

赤ちゃんがいる場合は特に注意

赤ちゃんや小さい子どもは、大人のように体温調節がスムーズにできません。
冬期は20〜25℃、夏期は外気より4〜5℃低いぐらいの室温が理想です。
湿度も50%前後に保つようにしましょう。
また、普段過ごす部屋の風通しや日当たりにも注意してください。
参考:東京都福祉保健局

ペットにとって快適な温度は20〜23度

犬や猫などを飼っている場合は、人とペットの両者にとって快適な温度を心がけましょう。
環境省の資料によると、飼育環境は通年で20〜23℃前後が基本とされています。
また、暑さに弱いダブルコートや短頭種の犬の場合は熱中症に注意が必要です。
寒さに弱いシングルコートの犬や、幼齢・高齢の犬猫の場合は、低体温を防ぐため、室温を高めに設定する必要があります。

世界基準の快適な温度は18℃以上!

近年「健康に過ごせる室温は18℃以上」が常識となりつつあります。
18℃を下回ると、体が冷えて健康リスクが増加する可能性が指摘されています。
以下、WHOが発表したガイドラインや、日本の住宅基準についてまとめました。

WHOの「住まいと健康に関するガイドライン」

2018年、世界保健機関(WHO)は「住まいと健康に関するガイドライン」を公表しました。
この中で各国に対し、「冬の室内温度は18℃以上が望ましい」と勧告。
冬の室温が18℃以上であれば、呼吸器系疾患や心血管疾患のリスクが低減できると確認されたからです
また、高齢者や子どもの場合は、さらに暖かい環境が必要であることも述べています。

日本の家は世界基準を満たしていない?

欧米の住宅では、断熱材や二重窓などの断熱設備が一般的に採用されています。
冷暖房も各部屋独立したエアコンではなく、全館空調システムが一般的です。

日本の多くの住宅、特に古い建物や低価格帯の住宅では、断熱性が不十分です。
冬場には室内が冷え切り、夏場には暑くなりがち。
また、欧米の場合は住宅用の資材もホームセンターで安価で購入でき、DIYも盛んです。
日本の場合は資材や建材の流通ルートが欧米に比べて複雑で、コストがかかっています。
このことも、断熱性の低い住宅が多い一因となっています。

住宅の温度が低い場合のデメリット

冬の室温が18℃未満だと、さまざまな健康上のデメリットが存在します。

  • 血圧が高くなりやすい
  • 夜間頻尿および睡眠の質低下
  • 寒暖差によるヒートショック

それぞれ詳しく紹介します。
なお、この項目は以下の情報を参考にまとめました。
健康&快適生活|家選びの基準変わります – 国土交通省 (mlit.go.jp)
室温と高血圧、睡眠の関係 – e-健康づくりネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)
交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意! | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)

血圧が高くなりやすい

気温が低いと、身体は温かさを保とうとして血管を収縮させ、血圧が上昇しやすくなります。
長期間、低い室温で過ごすことは、高血圧や心血管疾患のリスクを高めます。
特に高齢者や基礎疾患を持つ方は注意が必要です。

夜間頻尿および睡眠の質低下

部屋が寒いと血液循環が活発になり、腎臓の機能が促進されます。
その結果、夜間に尿を排出する頻度が増え、睡眠の質が低下することに。
また、睡眠中の室温が低いと、体温調節を妨げ、眠りに入るのを困難にします。
布団に入れば暖かいからと、夜間は暖房を切る方も多いかもしれません。
健康のためにも、室温18℃以上を心がけましょう。

寒暖差によるヒートショック

住宅で起きる死亡事故の中で、最も多いのが「浴室での急死」です。
暖かい部屋と浴室の寒暖差が10℃以上になると、血圧が乱高下することで「ヒートショック」が発生し、気を失って溺れる事故が多くなります。

日本では高齢者を中心に年間1万4千人がヒートショックで亡くなっています。
これは交通事故による死者数の約2倍です。
ヒートショックの事故が増えるのが11月〜4月。
血圧が不安定な方、風呂場で立ちくらみを起こしたことがある方は特に注意してください。

室温を快適に保つ家選びのポイント

快適な室温を保つためには冷暖房の活用だけでなく、家選びから考える必要があります。
家を選ぶ際のポイントを3つまとめました。

  • 断熱性能をチェックする
  • ハウスメーカーごとの特徴を理解する
  • 全館空調搭載の住宅を選ぶ

以下、詳しく説明します。

断熱性能をチェックする

快適な室温のために最も大切なのが断熱性能です。
断熱性の高い家は、外気と内気の温度差を緩和し、室温を快適に保ちます。
住宅見学の際、断熱材の種類や厚み、窓やドアの断熱性能などをチェックしましょう。

ハウスメーカーごとの特徴を理解する

デザイン、性能、価格など、ハウスメーカーによって強みは異なります。
建築技術や施工品質、サービスなどの特徴を理解した上で住宅を選びましょう。
住宅展示場で比較する、購入者インタビューや口コミを見ておくことも大切です。

全館空調搭載の住宅を選ぶ

全館空調システム搭載の住宅であれば、各部屋の温度を適切に調整できます。
高気密高断熱の住宅なら各部屋にエアコンを設置するよりも省エネ効果が高まります。
また、弊社のグループ企業であるイシカワの「ブローボックス」のように、独自の全館空調システムを開発しているケースも。
ブローボックスについて、次の項目で詳しく紹介します。

イシカワ独自の全館空調システム「ブローボックス」

WHOが推奨する「室温18℃以上」を家全体で実現するためにイシカワが開発したのが、全館空調システム「ブローボックス」です。
ブローボックスは、従来のダクト方式とは異なり、全館空気循環の理論と光触媒を利用しています。
これにより、家中で温度・湿度を一定に保つことを可能にしました。
また、住宅資材や家具、家電から出る有害物質を99.99%除去。
新型コロナウイルスや癌の発生を促す物質も排除します。
設備自体の価格は約50万円で、中古住宅に取り付けることでも効果を実証済みです。

トスケンホームで販売中の建売住宅でも、ブローボックスを採用しています。
ブローボックスの詳細は以下のページをご覧ください。
イシカワ ブローボックス (ishikawa-pr.com)

室内で健康に過ごすコツ

快適な室内環境は健康的な生活に欠かせません。
特に温度と湿度の管理は重要です。
健康を意識した室内での過ごし方のコツを3つ紹介します。

  • 脱衣所や浴室は入浴前に暖める
  • 湯温は41℃以下・10分以内で上がる
  • 足元を暖かくして過ごす

それぞれ詳しく見ていきましょう。
参考:交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意! | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)

脱衣所や浴室は入浴前に暖める

寒い時期、脱衣所や浴室は、他の部屋と比べて室温が低くなりがちです。
急激な温度変化はヒートショックなどのリスクがあるため注意しましょう。
脱衣所に小さめの暖房器具を設置する、浴室乾燥機の暖房をつけておくなどの工夫で防ぐことができます。
また、暖かい空間で入浴することで、体がリラックスしやすくなります。

湯温は41度以下・10分以内で上がる

入浴時には湯温にも注意が必要です。
湯温は41度以下に設定し、入浴時間は10分以内で済ませるようにしましょう。
高温のお湯に長時間浸かると、体温が上昇しすぎ、皮膚の乾燥にもつながるからです。
適切な温度と時間で入浴することをおすすめします。

足元を暖かくして過ごす

体感温度を上げるためには、足元の冷えを防ぐことも重要です。
特に床が冷たい場合は、じゅうたんや電気カーペットなどを敷くだけでも足元を暖かく保つことができます。
ひざ掛けやフリース素材のスリッパ、厚手の靴下なども有効です。

まとめ

日本の住宅の断熱性や空調システムは欧米水準に追いついていないのが現状です。
イシカワグループ独自の全館空調システム「ブローボックス」は、日本の住宅が抱える問題を解決するために開発した設備でもあります。

トスケンホームでは高気密高断熱、耐震等級3(最高等級)などの住宅性能はもちろん、そこにブローボックスを掛け合せることで、最高の住環境を実現しました。
物件見学ではブローボックスのメリットを体感いただけます。
ぜひお気軽にお問い合わせください。