建売の保証(アフターサービス)とは?期間や範囲を詳しく解説 | トスケンホームブログ

建売の保証(アフターサービス)とは?期間や範囲を詳しく解説

住まいのこと

住宅を購入する際、必ずチェックしておきたいのが保証(アフターサービス)の内容です。
住宅の保証期間は法律で定められており、建売と注文住宅に差はありません。
一方で、アフターサービスの内容は住宅会社ごとに異なります。
この記事では、建売の保証期間や対象範囲、保証期間が過ぎた場合の対応について詳しく解説します。
ぜひ住宅選びの参考にしてください。

住宅における「10年保証」とは?

「住宅には10年保証がある」と聞いたことがあるかもしれません。
この10年保証は、注文・建売に関係なく法律で定められています。
10年保証の根拠となる法律や対象範囲について、詳しく紹介します。

注文・建売ともに法律で定められている

住宅の「10年保証」は、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」の第94条、第95条で定められています。

品確法は2000年4月に施行され、「住宅の躯体部分に瑕疵があれば、注文住宅の建築会社や売主(不動産会社)に補償を求められる」とされています。
わかりやすく言い換えると「住宅の構造部分に欠陥がある場合は住宅会社が保証する」という意味です。
建売・注文住宅どちらも、築後10年以内に見つかった構造的な欠陥は住宅会社の負担で補修できます。

10年保証の対象範囲

品確法にある「住宅の躯体部分」とは「構造耐力上主要な部分(基礎、柱、床、壁など)」および「雨水の浸入を防止する部分(屋根、外壁など)」のことを指します。
これらに欠陥があった場合、補修費用は住宅会社の負担となります。
起こり得る欠陥について具体例を以下の通りです。

 保証部分  具体例
基礎部分破損、不同沈下
たわみ、破損
傾斜、たわみ、雨水の侵入
屋根雨漏り、たわみ、破損
土台・柱傾斜、破損

保証の対象外となるケース

住宅の「10年保証」は、住宅の構造や耐久性に関する欠陥に対する保証ですが、すべての欠陥が対象となるわけではありません。
以下のようなケースは、保証の対象外となります。

  • 自然災害や事故による損傷
  • 改造・増築による損傷
  • 使用方法や管理方法に問題がある場合の損傷
  • 経年劣化や消耗による損傷
  • 虫食い
  • 住宅の性質による屋根や壁内の結露

これらのケースは、住宅会社の責任ではないため、
有償での修繕や保険の利用を検討する必要があります。

建売における4つの保証内容とは

万が一、購入後の保証期間内に不具合が生じた場合、以下の保証を請求できます。

  1. 追完請求
  2. 損害賠償請求
  3. 代金減額請求
  4. 契約解除

これは民法上請求が認められている方法です。1つずつ詳しく見ていきましょう。

追完請求

「追完」とは、法的に効力が未確定な行為について、あとから行為を有効にすること。
住宅の欠陥は、修補請求や代替品の引渡請求(=追完請求)が認められています。
ただし建売の場合、代替品を用意することは不可能です。そのため、不具合や欠陥には無償で修繕を求める方法がとられます。

損害賠償請求

自分で補修した場合、その費用の支払いを売主に請求できます。
また、雨漏りによって家電が損傷したなどのケースでも請求が可能です。

代金減額請求

売買契約代金の減額を請求できます。
売主側が追完請求を拒否した場合や、追完が困難な場合(土地の面積に誤りがあったなど)にとられる方法です。

契約解除

対応方法としては、契約の解除も可能です。
例えば、修理不可能な欠陥や解体以外に方法がない欠陥の場合は契約解除を申請できます。
ただし、不具合の程度が軽微な場合には認められません。

建売の保証期間が過ぎた場合はどうなる?

法律で定められた保証期間は10年ですが、以降の保証が一切受けられなくなるわけではありません。
保証期間が切れたあとの対応方法について紹介します。

有償での修繕が基本

保証期間後の不具合は有償で修理を依頼することになります。
この場合、自分で専門業者を探すなどの手間が生じるため、次の項目で紹介する保険への加入がおすすめです。

住宅会社が用意した保険に加入が可能

11年目からは、住宅会社が設定している保険に加入できます。
ただし、「定期的にメンテナンスを受ける」「修繕を実施する」などの条件があります。
また、保険延長の際にはインスペクション(建物の検査)を受け、不具合を是正しないと加入できません。

住宅会社独自の保証内容もチェック

独自の保証やアフターサービスを用意している住宅会社も多くあります。
たとえばトスケンホームでは、引渡から20年間の保証を全ての物件にご用意。
その後も10年ごとのメンテナンスを受けることで、最長60年の保証が可能です。
詳しくは以下のページをご覧ください。

「安心できる暮らしのための4大保証」

建売の保証に関してよくある質問

建売は注文住宅よりもコストが安いことから、品質や保証について心配される方もいるかもしれません。
ここでは、建売の保証や品質に関してよく聞かれる、2つの質問に回答します。

建売は寿命が短いため長く住めない?

「建売住宅は注文住宅ほどもたない」というイメージを持つ方もいますが、これは誤りです。
高度経済成長期〜バブル期、大量の住宅が建てられた時代には、手抜き工事の物件も存在したと言われています。
しかし、現在は全ての住宅が建築基準法に基づいて建てられており、公共機関による検査を受けています。
建売と注文住宅のいずれも、品質が保証されていますのでご安心ください。

建売はアフターサービスが少ない?

10年保証以外のアフターサービスは、住宅会社によって異なります。
住宅価格を安く設定する一方でアフターサービスがあまり用意されていないケースも存在します。
内容の充実度も購入前に確認しましょう。

まとめ

建売住宅の保証内容について、保証期間や対象範囲を紹介しました。
住宅の保証は、法律で定められた10年保証以外に、住宅会社独自の保証があります。
マイホームは一生に一度の大きな買い物。
価格やデザインだけでなく、「今後数十年安心して暮らせるかどうか」も含めて検討することをおすすめします。

トスケンホームの建売住宅は、厳格な品質管理体制により標準で20年保証を実現。
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新潟県で住宅購入をお考えの方は、ぜひお気軽にご予約・ご来場ください。