新潟で住宅ローンを借りたい!金融機関ごとの金利や特徴を比較 | トスケンホームブログ

新潟で住宅ローンを借りたい!金融機関ごとの金利や特徴を比較

お金のこと

新潟県は多くの金融機関がひしめいており、住宅ローンの選択肢も豊富です。

「新潟県内の住宅ローン、どこがおすすめなんだろう?」とお悩みの方に向けて、この記事では金融機関ごとの住宅ローンの特徴や金利をまとめました。

ぜひ新潟で住宅ローンを選ぶ際の参考にしてください。

住宅ローンを取り扱っている金融機関の種類

新潟県内で住宅ローンを取り扱っている金融機関は地方銀行をはじめ、労金、信金、メガバンクなどさまざまです。
(※ただし新潟県内のゆうちょ銀行は住宅ローンを取り扱っていません)
また、近年ではネットバンクの選択肢も増えてきました。

住宅ローンを検討する際は、それぞれの違いを比較した上で金融機関を選ぶことが大切です。
以下の項目で金融機関ごとの特徴を簡単に紹介します。

地方銀行(第四北越・大光)

新潟県内の地方銀行といえば第四北越銀行・大光銀行の2行です。
地方銀行で住宅ローンを借り入れするメリットは、対面できめ細かく対応してもらえることです。
地域密着型のサービスに強みを持つ地方銀行は特定地域内に実店舗が多い分、気軽に立ち寄ってローンの相談が可能です。

ローン専門の店舗(コンサルティングプラザなど)は土日も営業しているため、急ぎの手続きなどを柔軟に対応してもらえる傾向があります。

JAバンク

JA(農業協同組合)が母体となる金融機関。
JAバンクの住宅ローンは「農協組合員のみ借り入れできる」と思われがちですが、組合員以外の方も出資金1万円で準組合員になることで、住宅ローンの借り入れが可能です。

JAバンクの融資金額の上限は5,000万円と他社に比べて少ないものの、金利タイプは地方銀行と変わらず種類も豊富で、利率も低めです。
なお、JAバンクは支店ごとの独立採算制をとっているため、住宅ローンの金利は一律ではありません。

労働金庫(新潟ろうきん)

労働組合や生活協同組合(生協)で働く職員にメリットがあるのが、労働金庫(ろうきん)の住宅ローンです。
労働金庫は全国に13あり、新潟県内であれば「新潟県労働金庫(新潟ろうきん)」が身近です。
ろうきんの住宅ローンは、労働組合や生活協同組合の組合員向けに保証料が安くなったり、ろうきんの口座を給与振込口座に指定することで金利が下がったりなどの優遇措置があります。

労働金庫は利率が高めではあるものの、他行では困難な相談を受けてもらえる場合があるなど、比較的審査のハードルが低いのが大きなメリットです(もちろん事情により借入条件は異なります)。
なお、具体的な保証料や金利は全国一律ではなく、それぞれのろうきんで異なります。

信用金庫(新潟しんきんなど)

新潟県内には、新潟信用金庫(新潟しんきん)や三条信用金庫(さんしん)など9つの信用金庫があります。
銀行が営利目的の組織であるのに対して、信用金庫は地域繁栄のための組織。地域の人々の相談に親身になってくれるところが信用金庫の強みです。

メガバンク

メガバンクとは一般的に、みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行を指します。
倒産リスクが少なく、信用度の高いところから借り入れをしたいと考えている方におすすめ。
審査は厳しめですが、金利は低い設定が多いです。

ネット銀行

近年人気が上昇しているネット銀行の住宅ローン。
ネット銀行最大の特徴は、実店舗をもたず人件費などのコストを削減するからこそ実現できる金利の低さにあります。
地方銀行とネット銀行の金利差は0.3%ほどになるケースもあり、金利重視で住宅ローンを探す人にピッタリです。
ネット銀行は他の金融機関と比べて審査期間が短く、来店の必要もないことから、普段忙しくてなかなか金融機関に足を運べない方に選ばれています。

新潟で住宅ローンを借りる前に!金融機関の特徴と金利を比較

新潟県内で借りられる住宅ローンについて、金融機関ごとの金利や特徴をまとめました(適用金利はいずれも2023年5月時点の情報です)。

金融機関金利特徴
第四北越銀行変動金利型
年0.725%
当初固定金利期間10年
年1.200%
新潟県内住宅ローンシェアNo.1(2020年6月実績)。
土日営業のローン専門の店舗が複数あり手続きが便利。
大光銀行変動金利型
年0.725%
10年固定金利選択型
年1.100%
最長40年、最大1億3,000万円まで借り入れ可。
JAバンク変動金利型
年0.675%
固定変動選択型10年
年0.800%
金利はJAの支店ごとに異なるため、これから住む住所がどのJAの支店に該当するか確認が必要。左記はJA新潟市の場合。
新潟ろうきん変動金利型
年0.900%
固定変動選択型10年
年1.000%
不動産担保型と無担保型がある。左記は不動産担保型で所定労働組合加入者向け金利。
新潟しんきん変動金利型
年0.925%
当初固定金利期間10年
年1.100%
通常の住宅ローンと無担保型住宅ローンの他、提携業者限定ローンやZEH住宅限定ローンがある。
みずほ銀行変動金利型
年0.375%
固定金利選択10年
年1.250%
店頭で手続きする住宅ローンと、Web上で完結するネット住宅ローンがある。左記はネットの場合の金利。
三菱UFJ銀行変動金利型
年0.475%
固定10年
年0.88%
審査申込み〜契約までネットで手続きができ来店不要。出産前後の女性への1年間の金利優遇など、受けられる特典も充実。
三井住友銀行変動金利型
年0.475%
固定10年
年0.94%
PCやスマホから簡単に申込みが可能。他社にはない自然災害関連の保障が充実している。
りそな銀行変動金利型
年0.370%
固定10年
年1.395%
低金利で評判は高いものの、審査に必要な書類が他社と比べて多い分審査が長引くリスクがある。
住信SBIネット銀行変動金利型
年0.320%
固定金利10年
年0.97%
業界最低水準の低金利を実現。2021年のネット銀行住宅ローン新規実行額1位(2021年)。
PayPay銀行変動金利型
年0.380%
固定金利10年
年1.04%
スピーディな審査と金利の低さが魅力。現在使っている銀行口座から定額自動入金できる。
イオン銀行変動金利型
年0.380%
固定金利10年
年1.04%
イオン店舗での買い物が毎回5%引きになるため、普段からイオンに行く人にオススメ。

第四北越銀行

融資金額最大1億円まで、融資期間最長40年とライフプランにあった金額・期間での借り入れが可能なのが第四北越銀行の住宅ローンです。
家具・家電、マイカー購入費等もまとめて借り入れすることができます。
所定の項目を満たすことで金利が下がる仕組みで、最大0.5%引き下げが可能です。

大光銀行

大光銀行では、住宅ローンを検討中の方へ向けた手厚い対応が用意されています。ローンスクエア(ローン専門の店舗)の窓口での土日相談などきめ細やかな対応が魅力です。
また、住宅ローン借り入れ後はATM時間外手数料が無料になるなどの特典もあります。

その他、女性をターゲットにしたユニークな住宅ローン「たて美ちゃん」では、女性に人気の家電製品プレゼント、全疾病保障付き団信の金利上乗せ不要といったサービスや、出産、育児のタイミングでは手数料無料で最長1年以内の元金返済措置が可能です。

JAバンク

新築やリフォーム、マンション購入などさまざまなマイホームプランに対応するJAバンクの住宅ローンは、全国のJA組合員だけでなく、住宅ローンの一般的な借入先として選ばれています。

なお、金利はJAバンクの支店によって異なるため、JAネットローンのサイトで確認する必要があります。

新潟ろうきん

新潟ろうきんの住宅ローンは大きく2種類あります。
①不動産担保あり・上限1億円
②無担保型・上限2,000万円のプランから選択できます。

また、所定の労働組合加入者、所定の生活協同組合加入者、それ以外の方の3パターンで金利が変わります。
所定の労働組合加入者であれば低金利で借り入れが可能です。

新潟しんきん

新潟市内でサービスを展開する「新潟しんきん」。
不動産担保型/無担保型の住宅ローン以外に、新潟しんきんと提携する業者を利用した「住宅ローン【匠】」、ZEH基準を満たした住宅やマンションなどを対象とした「ZEH住宅ローン」など、複数の商品が用意されています。
新潟市の結婚応援事業「結パスポート」対象者は事務手数料が無料になるなど、ユニークなサービスも魅力の一つです。

みずほ銀行

みずほ銀行では、Web上で事前診断〜借入まで完結でき、店頭に出向く必要がない「ネット住宅ローン」が人気です。
店頭で契約するよりも0.2%ほど金利が低いため、低金利でローンを借入したい方におすすめ。
がん、心筋梗塞、脳卒中をはじめ、糖尿病や高血圧などの生活習慣病も対象の保険で、いつでも途中解約できます。

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行の住宅ローンは、事前審査から契約まですべてWebで完結できます。
3大疾病保障充実タイプなら、がんの診断や脳卒中、心筋梗塞の入院で住宅ローン残高が0円になるなどの付帯保証も充実しています。
また、大手引越会社や家電量販店での商品購入時に利用できる特典や、出産前後に1年間、年0.2%金利が優遇される女性向けの特典なども用意されており、幅広いニーズに答えています。

三井住友銀行

三井住友銀行でも、Webから事前審査の申込みが可能です。
また、地震や台風、洪水、落雷などの自然災害で自宅が全壊した場合、住宅ローン残高の50%が免除される「自然災害時返済一部免除特約住宅ローン」は、三井住友銀行だけが用意する特別なオプションです。

りそな銀行

新潟県内では長岡市にのみ支店がある、りそな銀行
Webでの手続きだけでなく店頭での無料相談も受け付けつつ、住宅ローン金利は低く設定されています。
住宅ローン商品の中でも「Web限定借換ローン(当初型)10年固定」は特に低金利で、ローンの借換を考えている人たちから人気を誇っています。

住信SBIネット銀行

業界最低水準の金利で、ネット銀行の中では新規ローン実行金額No.1(2021年同社調べ)の住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行の特徴として、保証料がかからないこと、一部繰上げ返済手数料が0円となっていることが挙げられます。

また、「契約者が40歳未満の場合は3大疾病保障が基本付帯」など、金利の低さや保障にこだわる方におすすめです。

PayPay銀行

PayPay銀行の住宅ローンは、金利の低さに特徴があります。
また、他行の口座から定額を自動入金できるサービスも用意されており、現在のメインバンクを変更せずにローン借入ができます。
ただし、PayPay銀行の住宅ローンは、自営業や法人代表者が対象外なのでご注意ください。

イオン銀行

イオン銀行の住宅ローンは、Webでも実店舗でも申込みすることができます。
ローンを契約し、イオンカード発行などの条件をクリアすると「完済までイオングループでの買い物が毎日5%引き」などの特典が受けられるため、日常的にイオングループを利用している人には大きなメリットと言えます。

住宅ローンを利用する流れ

ここからは、実際に住宅ローンを利用するにあたって、具体的にどのような手順で借入をおこなうのかご紹介します。

借入額を把握する

住宅ローンを利用する際は、まず自分が借入可能な額を把握しましょう。
一般的な借入可能額の目安は「年収に対する年間返済額の割合が35%以内」と言われています。

たとえば新潟県の平均年収418万円の場合、
418万円×35%=146万円
借入可能額:約4,047万円となります。
住宅金融支援機構公式サイトにて金利1.3%、借入期間35年、元利均等方式の場合でシミュレーション)

参考までに、住宅金融支援機構のフラット35利用者調査(2021年)では、新潟県で住宅を購入した方の1ヶ月あたりの予定返済額は平均9.05万円となっています。

金融機関を選ぶ

借入金額を決めたら、次は金融機関を選びますが、重要になってくるのが「金利のタイプ」です。
住宅ローンの金利は変動金利型・全期間固定金利型・固定金利選択型の3種類あり、それぞれの特徴は以下のとおりです。

変動金利型

市場金利の変動に応じて半年ごとに金利が見直され、返済額が増えたり減ったりします。
現在最も主流の金利タイプで、住宅金融支援機構の2021年4月調「民間住宅ローン利用者の実態調査」によると、変動金利を選んだ人は全体の68.1%を占めています。
現在のように長期にわたり低金利が継続する状況下で有利なタイプですが、万が一市場金利が上昇すれば返済額が増えるリスクもあります。

全期間固定金利型

全期間固定金利型は、ローン契約時から完済まで金利が変わりません。
将来的な市場金利の動向やリスクを心配する必要がなく、一度返済額を確認すれば資金計画が立てやすいのがメリットです。
ただし、適用される金利は変動金利型よりも高めになります。

固定金利選択型

借入からある程度の年月(3年・5年・10年など)を決め、その期間は固定された金利で返済することができるのが固定金利選択型です。
固定期間中は変動金利並みの低金利が適用されるため、「子どもの教育費がかかる最初の10年間は金利上昇リスクを抑えたい」などのケースで重宝されています。
また、固定金利選択期間終了後は、変動金利型への移行や、再度期間を指定した固定金利選択型を選ぶことができます。

資金に余裕があり万が一金利が上昇した場合でも対処できるなら変動金利、金利上昇リスクを避けたいなら全期間固定金利など、自分に適した金利を選びましょう。

相談後、事前審査に申し込む

借入先となる金融機関を決めたら、店頭で実際に相談してみましょう。
メガバンクやネット銀行はWeb上でのやりとりが主流ですが、地方銀行や地域の金融機関では平日夕方や土日の相談会なども開催しています。

金融機関を2〜3社に絞り、購入を希望する物件の見積もりを取ったら、事前審査に申込みます(審査は複数社に申し込んでも問題ありません)。
事前審査は、「ローンを返済する能力の有無」を確認するためのものです。
収入・返済期間・他のローンの借入状況などで判断されます。
事前審査の期間は金融機関によって異なりますが、早いところであれば1日以内に通過することもあります。

本審査に申し込む

事前審査を通過したら、本審査の申込みをします。
本審査は土地や建物の契約後に行います。期間は2週間程度かかるものと覚えておきましょう。
本審査では、事前審査同様、収入や他のローンの借入額を見られる他、団体信用生命保険に加入できる健康状態かどうかなどもチェックされます。
事前審査と比べて必要書類が多くなるため、書類の不備や誤った情報の記載などがないよう注意してください。

ローンの契約を結び融資を受ける

本審査を通過したあとは、金融機関との間で「金銭消費貸借契約」を締結し、あわせて団体信用生命保険と火災保険の契約も行います。
融資実行日は金銭消費貸借契約までに金融機関や住宅会社、不動産会社などとの打ち合わせで決定し、当日は購入代金の支払い、権利の移転、鍵の受け渡しがおこなわれます。

新潟で住宅ローンを利用する時に覚えておきたいポイント

新潟県内で住宅ローンを賢く利用するためには、いくつか知っておくべき情報があります。この項目でそれらをまとめましたので参考にしてください。

金融機関の特徴を把握する

新潟県内には住宅ローンを利用できる金融機関が数多くあります。
金利の低さ、審査の通りやすさなど各社の違いを把握した上で、自分のライフプランに適した金融機関を選びましょう。

金利の種類とメリット・デメリットを把握する

住宅ローンの金利は変動金利・全期間固定金利・固定金利選択型の3種類あります。

変動金利型

半年に一回、市場動向に合わせて金利が変わります。3タイプの中で最も低金利ですが、金利上昇のリスクも伴います。

全期間固定金利型

3種類の中で最も金利が高いタイプですが、借入期間中同じ金利なので返済計画が立てやすいのがメリットです。

固定金利選択型

5年や10年など選択した期間で金利が固定されます。期間終了後は変動金利型へ移行することもできます。

ライフスタイルに適した返済方法を選ぶ

住宅ローンの返済方法には元利均等返済・元金均等返済の2種類あります。
元利均等返済は毎月一定の金額を返済します。元金と利息の合計額(=月々の返済額)が変わらないため返済計画が立てやすいメリットがあります。

一方、元金均等返済は、元金の返済額が毎月一定ですが、上乗せされる利息額は借入残高に基づいて決まります。元金の支払いが進むにつれて利息額が次第に減るため、元利均等返済よりも総返済額が少なくなります。
ただし借入初期の返済額が大きくなる点に注意が必要です。また都市銀行など、取り扱っている金融期間が限られています。

新潟の住宅ローンの平均借入額

「実際、新潟の人の住宅ローン借入額はいくらぐらいなんだろう?」と気になっている方も多いかと思います。

住宅金融支援機構が発表した2021年度フラット35利用者調査によると、

新潟県内の住宅ローン平均借入額は、
・注文住宅のみの場合 3,292万7千円
・土地付き注文住宅の場合 3,669万4千円
となっています。

47都道府県の住宅ローン平均借入額は
・注文住宅のみの場合 3,569万5千円
・土地付き注文住宅の場合 4,455万5千円 
ですので、全国平均と比較して借入金額が少ないことがわかります。

なお、注文住宅のみ(土地の購入なし)の場合と、土地と注文住宅どちらも購入する場合では、建物への予算のかけ方に違いが出る点も注意が必要です。
土地の購入がない注文住宅の場合、建物にかけられる予算が多いため、ハイグレードタイプや大きめな坪数の住宅を建築することができます。
一方、土地の購入がある場合は建物に掛ける予算が少なくなるため、コンパクトタイプや価格と性能のバランスを見て建築される方が多い傾向にあります。

まとめ

新潟県で住宅ローン借入を検討する方へ向けて、金融機関ごとの住宅ローンの金利や特徴、住宅ローンを選ぶ際のポイント、住宅ローン契約の流れについて紹介しました。
住宅ローンは人生で最大の借入金額になることが多いため、慎重に返済計画を立てることが大切です。金融機関の相談窓口への相談も積極的におこない、最適な住宅ローンを選びましょう。

もちろんトスケンホームでも住宅ローンのご相談を承っております。営業担当者のアドバイスだけでなく、各金融機関の担当者同席でのお打ち合わせも可能です。
「銀行ごとの特徴をより詳しく知りたい。いまの年収で住宅ローンを借りられるか心配」など、どんな些細なことでも構いません。住宅会社の視点から、お客様に合わせたご提案をいたしますので、お気軽にご相談ください。