新潟で家づくり!知っておきたい住宅会社の種類や選び方を解説 | トスケンホームブログ

新潟で家づくり!知っておきたい住宅会社の種類や選び方を解説

住まいのこと

家づくりは人生の中でも大きな買い物の一つ。思い描く理想の家を建てるためには、ハウスメーカーや工務店、設計事務所などの違いを理解し、自分に合った住宅会社を選ぶことが重要です。
この記事では住宅会社の種類や選ぶ際に比較すべきポイント、新潟で家を建てる際の工夫を紹介します。

新潟で家づくり!知っておきたい住宅会社の種類

注文住宅を建てるにあたって、依頼先としてハウスメーカー・工務店・設計事務所などが挙げられます。それぞれの強みを把握し、住宅会社選びの参考にしてください。

種類特徴主な事業者

ハウスメーカー

・全国展開している大手企業
・TVCMや新聞広告など
 宣伝コストをかけている
・規格化した商品を大量生産し
 コストを抑えている

・ミサワホーム
・積水ハウス
・ダイワハウス
・住友林業
・一条工務店
・三井ホーム

工務店

・市町村や都道府県など
 限られた地域で事業を展開
・リフォームや増築にも対応
・地域密着型

・ディテールホーム
・サカヅメハウジング
・ハーバーハウス
・アンドクリエイト
・ニコハウス

設計事務所

・建物の設計のみ対応
・デザイン性が高い
・変形地や狭小地の住宅設計に強い
・完成までの期間が2〜3ヶ月長くなる

・加藤淳設計事務所
・TOK205一級建築士事務所
・オブデザイン一級建築士事務所
・オヤマツ設計事務所

以下でハウスメーカー、工務店、設計事務所の詳しい特徴を説明します。

ハウスメーカー

ハウスメーカーは、全国展開しているような大手住宅メーカーを指します。
テレビCM、新聞広告などで大規模な宣伝活動を実施し、似たようなニーズを持つ顧客を獲得するのがハウスメーカーのマーケティング手法です。
規格化した建材や設備を自社工場で大量生産してコストを抑えつつ、多くの人が満足いくような住宅を提供しています。
仕様が統一されているため商品の品質や供給スピードが安定しており、ブランドとしての安心感が担保されています。

ハウスメーカーの例

・ミサワホーム
・積水ハウス
・ダイワハウス
・住友林業
・一条工務店
・三井ホーム
 など

工務店

工務店は新潟県内や新潟市内など、ハウスメーカーよりも狭いエリアで施工をする建築会社を指します。
新築住宅の建築だけでなく、リフォームや増築などの住宅工事もおこないます。
工務店の中にも、拠点を置く県や市町村に限定して施工を請け負う地域密着型の工務店と、施工エリアを他県まで拡大し、各市町村に支店や営業所を置く中堅タイプの工務店があります。
なお工務店の場合、ハウスメーカーほど大規模な宣伝活動は実施していません。
その分、広告費がかからず、建築費用が安く収まる点がメリットです。

新潟県内の工務店の例

・イシカワ
(新潟県・北海道・東北6県・岐阜県・静岡県・三重県・大阪府)
・ディテールホーム
(新潟市・三条市・長岡市・柏崎市・上越市)
・サカヅメハウジング
(阿賀野市・新潟市・長岡市・見附市・五泉市・新発田市・燕市・三条市)
・ハーバーハウス
(新潟県・長野県)
・アンドクリエイト
(新潟県・千葉県)
・ニコハウス
(新潟市・三条市・燕市・新発田市・五泉市・阿賀野市)

設計事務所

ハウスメーカーや工務店が住宅の設計〜施工まで全てできるのに対して、設計事務所では、建物の設計のみを専門で担当します。
1からオリジナルの住宅デザインを設計してもらえるため自由度が高く、狭い土地や変形地などの悪条件を活かした斬新な家づくりができます。
そのため、「他とは違う個性的なデザインの住宅を建てたい」「変わった形の土地なので、設計からこだわりたい」という方におすすめです。

ただし、設計費用や打ち合わせに時間を要する点には注意が必要。住宅完成までの期間はハウスメーカーや工務店で依頼するよりも2ヶ月〜3ヶ月ほど長くなります。

新潟の住宅会社を選ぶ時の比較ポイント

大手ハウスメーカーから地域密着型の工務店までさまざまありますが、家づくりの際にどのように住宅会社を選べばいいのでしょうか。
ここからは、住宅会社を比較する際のポイントを紹介します。

事前に予算や要望を把握しているか

家を建てると決まって、とりあえず住宅展示場で話を聞いてみよう、と考える方は多いかもしれません。
しかし、住宅展示場へ足を運ぶ前にぜひやっておいてほしいことが「予算を把握すること」と「住宅への要望(優先順位)を決めること」です。

住宅にかけられる予算を決める

住宅購入は一生で一番大きな買い物と言っても過言ではありません。
建物価格だけでなく土地の費用や諸費用もかかるため、まずは「土地+建物+諸費用」の合計でいくらまで出せるのか、予算を決めてからハウスメーカーや工務店を選びましょう。

・頭金はどのくらい用意するのか
・返済期間はどのくらいにするのか
・毎月の返済額をどのくらいに設定するか

などは、具体的に考えておく必要があります。
なお、「安全に返済できる住宅ローンの金額は年収の6倍以内」が目安と言われています。
たとえば年収500万円の方なら3,000万円が安全に返済できる金額になります。
ご自身の年収から、いくらまでなら安全圏内なのか把握し、予算を上げたい場合は自己資金を準備するなどの対策を考えましょう。

住宅への要望(優先順位)を決める

家づくりで「これだけは譲れないポイント」を家庭内で把握しましょう。
間取りや外観、周辺環境、住宅性能などの理想は一人ひとり違います。

・日当たりの良さ
・希望の間取り
・駅からの距離
・通勤や学区との兼ね合い
・平屋か2階建てか
・収納の大きさや場所
・耐震性や断熱性

など、家族がそれぞれ何を重視したいのか意見をすり合わせながら、住みたい家のイメージを共有することで、その後の土地選びや住宅会社選びがスムーズになります。

住宅会社の特徴と自分の希望が合致しているか

家づくりの予算や要望の優先順位が固まったら、今度は住宅会社の特徴と照らし合わせます。
このタイミングで住宅展示場のモデルハウスや完成見学会へ足を運ぶことで、各ハウスメーカーや工務店の特徴が大まかに把握できるため、住宅会社選びのヒントとなります。

また、住宅会社を比較する際に「坪単価」を気にする方がいますが、業界統一基準がないため、比較してもあまり意味がありません。
キッチンやトイレなど、住宅設備のグレードの違いで坪単価は変わります。
また、同じグレードであれば小さい家の方が坪単価は高くなります。坪単価はあくまで、住宅価格を計算する際の参考程度と考えておきましょう。

費用にはどのような項目が含まれているか

ある程度住宅会社を絞ったら、各社からカタログや見積もりを請求し、自分たちにあったプランを選ぶことになります。
ハウスメーカーや工務店によって商品のラインナップや価格設定、標準仕様やオプション部分が異なるため、よく調べてから決定することが大切です。
多くの住宅会社で標準仕様に含まれている項目は以下の通りです。

・住宅の構造や工法
・断熱素材
・床材や建材
・基礎工事
・システムキッチン、ユニットバス、トイレ
・外壁、屋根
・天井高の変更
・吹き抜けの有無

標準仕様の中でも、床の色やキッチンの高さなど、いくつか選択肢が提示されているものもあります。その中で選ぶ分には、どれを選んでも追加料金は発生しません。
全て標準仕様を選ぶことで、ハウスメーカーが提示する最低価格で住宅を建てられます。
反対に「猫用のキャットウォークを作りたい」「シーリングファンを設置したい」など、標準仕様に含まれない部分は、オプションとして追加料金がかかります。
理想の住まい実現のためにも、どこまでが標準仕様で、どこからがオプション料金となるのか、あらかじめ確認しておきましょう。

アフターサービスや保証は充実しているか

 新築住宅の場合、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(同法第94条、第95条)」では「構造耐力上主要な部分」と「雨漏り」について、メーカー側が10年間保証するよう義務付けられています。
それ以外にも、ハウスメーカーや工務店では各社独自のアフターサービスや保証を用意しています。
定期点検や長期保証制度などのフォローが手厚い会社もあれば、10年保証のみのところまでさまざま。

なお大手ハウスメーカーの場合、軽微な不具合に1年〜2年の保証がついていることがほとんどです。
扉の閉まり具合やクロスの剥がれ、床鳴りなど、住み始めてから気になる部分が出てくるケースは珍しくありません。
少しでも気になる点があれば、遠慮せず相談してください。

また、同じ「定期点検」でも住宅会社によって内容はまちまちです。
長期的に安心して暮らせるよう、各社がどのようなアフターサービス、保証内容を提供しているのか知った上で住宅会社を選びましょう。

担当者とストレスなくコミュニケーションを取れるか

住宅会社選びで意外と重要なのが、営業担当者との相性です。
特に注文住宅では、間取りや設備など細かい部分まで何度も打ち合わせをおこない、営業担当と二人三脚で理想のプランを追求します。
そのため、こちらのニーズや優先順位を理解し、親身になって考えてくれる担当者でなければ、納得できる家づくりは難しいです。

もし、「住宅会社自体は気に入っているけれど、この担当者はちょっと…」という場合、契約前であれば担当者の変更が可能です。
この場合、下記2つの方法があります。

①住宅会社の展示場を数カ所回り、相性の良さそうな担当者を見つける
②住宅会社のコールセンターに問い合わせて直接打診

住宅購入は人生最大の買い物です。
最後まで気持ちよくやりとりができる担当者と一緒に、家づくりを進めていきたいですね。

新潟の家づくりに必要な工夫とは?

新潟県の厳しい冬をできるだけ快適に暮らせるよう、地元の住宅会社は家づくりのノウハウを蓄積してきました。
ここからは、新潟県で住宅を購入するにあたって知っておきたい家づくりの工夫や、ぜひ取り入れてほしい設備について紹介します。

雪対策に欠かせない落雪式・融雪式住宅

新潟県内は豪雪地帯が多く、地域によっては1メートルから3メートル近くまで雪が積もります。
そのため、屋根の雪下ろしが不要の住宅「克雪(こくせつ)住宅」を新潟県としても推進しており、屋根の傾斜を工夫することで自然に雪が落下する「落雪型住宅」、屋根に電熱や温水を通すことで屋根の雪を溶かす「融雪型住宅」が増えています。
新潟県のホームページもぜひ参考にしてください。

冬場の冷気を防ぐ二重窓

新潟県内の冬は最高気温が氷点下の日もあり、厳しい寒さが続きます。
建物の断熱性能を高め、家の中で温かく過ごすための工夫として窓ガラスを二重にする、という方法があります。
二重窓にすることで窓ガラスの間に空気の層ができ、冷たい外気が室内に入り込まなくなります。

雪の重さに負けない「耐雪式住宅」

県内でも特に雪深い上越中越地方では、古い家屋が屋根の雪の重みで潰れてしまう倒壊事故が毎年のように起こっています。
大事な家が豪雪被害にあわないためにも、柱や梁、壁の作りを頑丈にし、建物の構造を強化することで雪の重みに耐える「耐雪型住宅」が推奨されています。
耐雪式住宅であれば、3メートル未満の積雪であれば屋根の雪下ろしが不要とされており、作業回数を格段に減らすことができます。

車の積雪を防ぐカーポート・車庫

新潟の家づくりではカーポート(もしくは車庫)も用意することをおすすめします。
雨の日が多く、冬は確実に雪が降る新潟県では、多くの住宅が敷地内にカーポートや車庫を持っています。
雨や雪をしのぐ屋根があるのと無いのとでは快適さが全く違います。
ちなみに、新潟でもトップクラスの積雪量を誇る十日町市や津南町などでは、鉄骨で骨組みを作ったカマボコ型の車庫を多くみかけます。屋根の丸みで雪が滑り落ちるため、こちらも雪下ろしの手間がかかりません。

悪天候でも洗濯物を干せる部屋干しスペース

日本海側特有の気候で年中くもりや雨の日が多い新潟県。
洗濯物を屋外に干せるチャンスが太平洋側の地域と比べると非常に少ないです。
そのため、天気に関係なく洗濯物を干せるサンルームや、部屋干しスペースを広めにとった脱衣所など、家づくりにも工夫が必要です。

小さな子どもが遊べる屋内スペース

新潟県は晴れの日が少なく、雨や雪の日が多いため、子どもたちが外で遊ぶチャンスもその分、少なくなります。
ストレスを感じさせないよう、室内に遊べるスペースを設ける工夫も必要でしょう。

新潟で住みやすいエリアとは?

新潟県内には30の市町村があり、それぞれに特色があります。
ここからは、特に新築住宅を考えているファミリー層に人気の3市町村について紹介します。

新潟市

政令指定都市であり県庁所在地、人口約77万人(2023年5月時点)の新潟市は、利便性と豊かな自然が調和した住みやすい街として人気です。
住みここちランキング2022<新潟県版>(いい部屋ネット調べ)」では、新潟市中央区、西区、江南区がTOP5にランクインしており、人気の高さが伺えます。
また、同調査の「 住みたい街ランキング2022<新潟県版>」 でも新潟市中央区が1位、新潟市西区が4位、新潟市東区が5位にランクインしています。

新発田市

新潟市の北に隣接し、新新バイパスや白新線で新潟市へのアクセスが良好な新発田(しばた)市も、特に子育て中のファミリー層に人気の高い街です。
国道7号線沿いには大型の全国チェーン店がずらりと進出し、西新発田駅からすぐの場所には大型商業施設イオンモール新発田もあるため、買い物には困りません。
子どもが遊べる公園や海水浴場、スキー場などもあり、四季を通してレジャーを楽しめます。

長岡市

新潟県中越地方の中心都市であり、新潟県の中央に位置する長岡市も、子育て世帯に人気の高い都市です。
人口は新潟市に次いで県内2番目に多い約25万人。
日本三大花火の一つ、長岡花火は全国的に有名で、観光地としても栄えています。東京まで新幹線で1時間40分程度で行ける立地の良さも相まって、U・Iターンで移住する人が増えている都市です。

まとめ

新潟で家づくりを始める際に知っておきたい情報について紹介しました。
ハウスメーカー、工務店、設計事務所の違いを理解した上で、自分たちのライフスタイルに合う、信頼できる住宅会社を選ぶヒントとなれば幸いです。
新潟ならではの気候や地域の特徴を踏まえながら、永く快適に暮らせる理想の住まいづくりを目指していきましょう。