建売にカーポートを後付けできる?建ぺい率についても解説! | トスケンホームブログ

建売にカーポートを後付けできる?建ぺい率についても解説!

住まいのこと

建売の駐車場にはカーポートが設置されていないケースが多いです。
そのため、カーポートを後付けできるかという質問をよくいただきます。
本記事では、建売にカーポートを後付けする方法や費用ついて解説します。
建築基準法や建ぺい率に関する情報も記載しているので、カーポートの後付けを検討している方はぜひ参考にしてください。

建売にカーポートは後付けできる!

カーポートは建売に後付けできます。
エクステリアメーカーでは、駐車台数や機能、デザインの異なる幅広い製品が用意されています。
ただし、自宅の土地であれば自由に設置できるわけではありません。
カーポートは建築基準法第2条1項で定められている「建築物」に当てはまります。

建築物とは
土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの

建築基準法より

そのため、カーポート設置時に建築確認を申請する必要があります。
申請は自分でもできますが、専門的な書類を準備しなければいけません。
基本的には施工業者が代行で申請しますのでご安心ください。

設置費用はおよそ15万円〜

カーポート本体の価格は1台用で10万円〜、2台用で20万円〜です。
また、設置工事では柱を立てる基礎工事や組立など行い、工事費はおよそ5万〜10万円です。
1台用であれば設置費用は15万円〜、2台用30万円前後と考えておきましょう。

リフォーム会社やホームセンターで依頼可能

カーポートの設置に対応している主な業者は以下のとおりです。

  • リフォーム会社
  • ハウスメーカー
  • エクステリア専門の工事会社
  • 地元の工務店
  • ホームセンター

建売の場合は、購入したハウスメーカーに相談するのがおすすめです。

建売にカーポートを設置するメリット

カーポートを設置することで、日常の利便性だけでなく、車にもメリットがあります。
主なメリットは以下の5つです。

  • 天候に左右されず快適に乗り降りできる
  • 車を雨風や紫外線から保護できる
  • 車内温度の上昇を防げる
  • 降雪時に雪下ろしの必要がない
  • 車庫よりも安価かつ短期間で設置可能

以下で詳しく説明します。

天候に左右されず快適に乗り降りできる

屋根があるため、雨や雪などの悪天候に影響されずに乗り降りできます。
特に小さな子供や高齢者がいる家庭にとって大きなメリットです。

車を雨風や紫外線から保護できる

紫外線は塗装の色あせやライトの黄ばみなど、車の外観にも悪影響を及ぼします。
また、雨にあたることで白いうろこ状の汚れが生じることも。
カーポートは紫外線や雨から車を保護し、劣化や汚れの防止に役立ちます。

車内温度の上昇を防げる

夏場、強烈な日差しが差し込むと車内の温度は急激に上昇します。
カーポートは日光を遮るため、車内の温度上昇を防ぎます。
サンシェードの取り付け・取り外しの手間がないので快適です。

降雪時に雪下ろしの必要がない

夜間に雪が降ると、翌朝の出勤時は早めに家を出て雪下ろし作業が必要です。
カーポートがあれば雪下ろしの手間がなくなります。
新潟県をはじめ、積雪の多い地域にとって大きなメリットです。

車庫よりも安価かつ短期間で設置可能

カーポートと比較されやすいのが、ガレージ(車庫)。
カーポートが屋根と柱で構成されるのに対して、ガレージは屋根と3方向を壁で覆っています。
ガレージの方が雨風の侵入や盗難防止の効果は高いものの、設置費用は100万円以上。
工期も長いため、「安く短期間で設置したい」と考えるならカーポートがおすすめです。

建売にカーポートを設置する流れ

カーポートの設置工事を依頼する会社選びから工事完了まで、大まかな流れをまとめました。

  • 施工会社を探す
  • 現場を下見・見積もりを作成
  • 契約
  • 設置工事(およそ1日〜2日)

各項目について、以下で詳しく説明します。

施工会社を探す

まず、カーポート設置工事ができる会社を探します。
リフォーム会社やエクステリア工事会社、ホームセンターなどで受け付けていることが多いです。
建売を購入したハウスメーカーに相談するのもおすすめです。

現場を下見・見積もりを作成

施工会社が決まったら、実際にカーポートを設置する場所の下見があります。
カーポートを設置できる広さがあるか、どこに柱を置くのが適切かなどを確認します。
現地の状況を踏まえて、正確な見積もりを作成してもらいましょう。

契約

見積もり内容に納得したら、契約を交わします。
この時点で、工事のスケジュールや細かい要望を確認しましょう。

設置工事(およそ1日〜2日)

カーポートの設置工事は通常1台用・2台用なら1日〜2日で完了します。
3台以上の大型カーポートの場合は5日ほどかかると考えてください。

建売に設置するカーポートを選ぶ際のポイント

カーポートはエクステリアメーカーから、さまざまなニーズにあわせた製品が出ています。

製品を選ぶ際のポイントを3つまとめました。

  • 自転車やバイクも置けるサイズか確認
  • 雪の多い地域は耐雪性も重視する
  • 建ぺい率の緩和条件に当てはまるか確認

それぞれ以下で詳しく解説します。

自転車やバイクも置けるサイズか確認

カーポートを選ぶ際には、自動車だけでなく自転車やバイクも置くことを考慮しましょう。
幅や奥行きが十分なものを選び、自転車やバイクの配置場所や玄関からの動線も考えておくことをおすすめします。

雪の多い地域は耐雪性も重視する

雪の多い地域では、カーポートの大きさだけでなく耐雪性も重要です。
屋根の強度や材質を確認し、耐雪性の高い構造のものを選びましょう。

建ぺい率の緩和条件に当てはまるか確認

カーポートを建てる際には、その土地の建ぺい率(建築物が敷地に占める割合の上限)を考慮しなければいけません。
建ぺい率は地域によって異なり、例えば新潟市内では、60%や70%が多いです。
前述の通り、カーポートも「建築物」に当てはまるため、建ぺい率の計算に含むことになります。
ただし、建ぺい率には緩和条件があります。

  • 天井の高さが2.1m以上
  • 柱同士の間隔が2m以上
  • 外壁のない部分が連続して4m以上
  • 1階(地上)に設置してある

すべての条件に当てはまる場合、「建ぺい率の緩和措置」が適用されます。
一般的なカーポートならおおむね緩和措置の対象ですが、オーダーメイドの場合は注意しましょう。

建売にカーポートを設置する時の注意点

建売にカーポートを設置する際、注意点が2つあります。

  • 柱の位置に注意する
  • 建築確認が必要なケースがほとんど

それぞれについて解説します。

柱の位置に注意する

カーポートを設置した人の声で多いのが、柱の位置に関する問題です。
柱の位置が悪いと、玄関からの動線がスムーズに行かず、ストレスを感じることも。
工事を依頼する会社が下見にくる段階で、柱の位置を決めておきましょう。

建築確認が必要なケースがほとんど

建築基準法では、「床面積が10㎡を超える建築物の増築は確認申請が必要」と定められています。
カーポートの場合、床面積10㎡を超えることがほとんどなので、この条件に当てはまります。
ただしカーポートを建てる場所が都市計画区域外であれば確認が不要になることも。
この場合は別途、工事申請が必要なケースもあるため、注意しましょう。

まとめ

カーポートの設置は、車の保護や利便性の向上に大きく寄与します。
本記事が、安全かつ合法的にカーポートを設置し、より快適な住環境を実現するための参考になれば幸いです。
住宅のことやエクステリアのことなど、ぜひお気軽にご相談ください。