建売は寒いと言われる理由はなぜ?暖かく過ごす4つのコツ | トスケンホームブログ

建売は寒いと言われる理由はなぜ?暖かく過ごす4つのコツ

住まいのこと

「建売住宅は寒いらしい」という噂を聞いたことはありませんか?
もちろん、すべての建売が寒いわけではありません。断熱性・気密性の高い住宅を選ぶことが重要です。
この記事では、建売が寒いと思われがちな理由を解説します。
冬を暖かく快適に過ごせるポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

建売は寒いし床も冷たい?そう言われる理由とは

あなたの周りに「購入した家が寒くて困っている」「前に住んでいた家よりも床が冷たい気がする」という方はいませんか?
建売(戸建て住宅)が寒い理由としておもに5つあります。

  • 断熱材の性能が低い
  • 窓がペアガラス
  • 部屋の数が多い・広い
  • 気密性が低い
  • 24時間換気が通常の換気扇

1つずつ詳しく解説します。

断熱材の性能が低い

住宅の寒さに直結するのは、断熱材の性能・グレードです。
特に低価格な物件の場合、断熱材でコストを抑えている可能性があります。
断熱材には繊維系や発泡プラスチック系など種類がありますが、最もスタンダードなのが、ガラス繊維でできた「グラスウール」です。
グラスウールは安価で、長期的に断熱性能を保てるのが大きな特徴です。
大手ハウスメーカーの注文住宅でもよく使われる素材ですが、密度や厚さなどでグレードが細かく設定されています。
グレードは「10K」「16K」などの数字で表し、数字が大きいほど断熱性能が高くなります。
グレードが違えば住宅の断熱性能も異なるため、建売を見学する際はぜひチェックしてみましょう。

窓がペアガラス

「ペアガラス」とは2枚の板ガラスからなる窓のことです。
断熱性を期待できそうですが、単なるペアガラスでは氷点下の寒さに耐えられません。
ペアガラスよりも断熱性能の高いもので「Low-E複層ガラス」「トリプルガラス(Low-E三層ガラス)」などがあります。
タイプ別の断熱性の違いを以下の表にまとめました。

ガラスのタイプ断熱性能(熱貫流率)
トリプルガラス(Low-E三層)
遮熱高断熱タイプ
0.77
Low-E複層 遮熱高断熱タイプ1.4
一般複層ガラス2.9
単板(1枚ガラス)5.9

断熱性能を表す熱貫流率の数値が小さいほど、断熱性能が高くなります。
一般複層ガラスからLow-E複層ガラスに変えれば2倍、トリプルガラスに変えれば4倍も断熱性能が上がると言われています。
物件見学の際は、使われている窓ガラスの種類にも着目してみましょう。

部屋の数が多い・広い

部屋の数が多かったり1部屋の面積が広かったりする場合も、寒さを感じやすくなります。
部屋数が多ければ、暖房をつけていない部屋は必然的に寒くなります。
また、広い部屋は全体が暖まるまで時間がかかるもの。
快適に過ごすコツとして、

  • ホットカーペットやこたつなどの暖房器具を活用する
  • サーキュレーターで暖かい空気を循環させる

などが効果的です。

気密性が低い

断熱性能と並んで寒さへの影響が大きい「気密性」。
気密性が低いと暖かい空気が外へ逃げていき、冷たいすきま風が室内に入ってきます。
特に気密性を左右するのが窓のサッシ部分です。
サッシは素材によって気密性が変わります。
また、天井のキワ部分や点検口、コンセント、ダウンライトの周りなどは隙間が発生しやすいと言われています。
見学時には、サッシの素材や隙間の有無を必ず確認しましょう。

24時間換気が通常の換気扇

近年の住宅には24時間換気システムが義務付けられています。
換気扇には、外気をそのまま取り込む通常タイプと、熱交換型の換気扇があります。

換気扇の種類取り込む空気室内への給気温度(冬)光熱費への影響
通常タイプ外気そのまま冷たい空気
熱交換型温めた空気室温に近い空気

通常タイプは冬の冷たい空気を給気するため、室温が下がりやすくなります。
部屋が暖まりにくく、光熱費にも影響が出ます。

一方、熱交換型は室内から換気扇へ排出する空気の熱を利用し、換気扇から室内へ送る空気を温めます。
そのため、室温に近い暖かい空気を部屋の中へ取り込むことができます。

寒さで後悔しないために!建売で暖かく過ごす4つのコツ

住宅が寒いのは「建売だから」ではなく、その住宅の断熱性能、部屋の数、気密性などが大きく関わっています。
冬でも暖かく過ごすためのコツを5つ紹介します。

  • 内見時に断熱性能や気密性を確認・質問する
  • 二重サッシを設置する
  • 暖房性能が高いエアコンを設置する
  • カーペットやアルミ断熱シートを設置する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

内見時に断熱性能や気密性を確認・質問する

内見する際は、担当者に断熱性や気密性について質問し、納得できる性能か確かめることが大切です。
例えば、下記の項目は質問しておくと安心です。

  • 使用されている断熱材のグレードや厚み
  • 窓やサッシの素材
  • 設置されている暖房の性能
  • 換気システムなどのスペック

また、フローリングや天井の点検口から覗き込むことで、断熱材の施工状態をチェックできます。

  • 断熱材がはがれていないか
  • 隙間なく施工されているか
  • 断熱材がついていない部分がないか
  • 電気の配線周辺も丁寧にカバーできているか

などに注意しながら見るようにしましょう。
以下の記事もあわせてご覧ください。

二重サッシを設置する

住宅の断熱性を高めるためには、二重サッシ(二重窓)の設置が有効です。
二重サッシとは、窓の内側にもう一つ窓を取り付けたもの。
家の中が寒い場合や、外から入る冷気を遮断するのに役立ちます。
二重窓の取付工事は、窓の大きさにもよりますがおよそ10万円前後で依頼できます。
工事は数時間ほどで終わるため日程調整も楽です。

以下の記事もあわせてご覧ください。

カーペットやアルミ断熱シートを設置する

フローリングにカーペットを敷くだけでも寒さ対策に効果的です。
カーペットの下にアルミ断熱シートを敷くことで、室内の暖気が床下に逃げるのを防ぎます。
アルミ断熱シートは窓ガラスや壁、布団の下などでも効果を発揮します。

まとめ

建売が寒いと言われる理由や、冬を快適に過ごすコツについて紹介しました。
住宅の寒さは性能に由来します。建売住宅か注文住宅かに関わらず、大事なのは断熱性・気密性を重視した家選びです。
床暖房や暖房性能の高いエアコンを活用することでも暖かい住まいを実現できます。

当社トスケンホームは新潟に本社があり、雪国の冬を快適に暮らせる高品質な建売住宅を提供しています。
住宅は一生に一度の大事なお買い物。しつこい営業は一切致しません。
新潟県内で建売住宅をお探しの方、ぜひお気軽にお問い合わせください。